朝夷奈切通し(2001/11)

  

  

  

  

  

  

このところ鎌倉に行きたいと思っていて、ついお日様に誘われて初冬の鎌倉に行ってきました♪

丁度、NHKで「北条時宗」が放送されていたので、
鎌倉幕府にゆかりの往時を偲ばせる所はと探していたら、
鎌倉七切通しという幕府にとって防衛や輸送の要となる大変重要な要路が在る事を知りました。
その中でも一番その雰囲気を残していると言う「朝比奈切通し」を散策する事にしました。

今回は金沢八景からバスに乗って朝比奈のバス停で下車して、
車道の傍らにある朝比奈切通しの標識を見逃さないようにして小道に入り
工場の傍らの庚申塚を見つけたら、そこが800年余り前への
タイムトラベルの始まりでした♪

高速道路の橋脚の下をくぐればすぐに杉の木立の上り坂が続き、
最初の山を削った切通しを過ぎると分れ道に辿り着きます。
左に道を進めば熊野神社に向かいます。
そんなに遠くないので、ちょっと寄り道も楽しいですよ。
(境内にスズメ蜂の巣が有りますので、注意をして下さい)

先程の分れ道を真っ直ぐに進めばすぐに、
この道の最高点と、この切通しの旅のハイライトである切通しの下り坂になります。
この場所は滑川(なめりがわ)の源流の一つになるので道の傍らから湧水しています。
切通しの変化と湧水から小川への変化をじっくり楽しむ事ができました。

道もなだらかになり見通しが良くなってくると、水が弾ける水音が徐々に大きくなってきて、
ワクワクしながら進むと目の前にに落差2〜3m位の三郎滝が現われてきます。
ここからはすぐに市街地に出てしまうので、三郎滝を撮影してこの散策を終わります。

雨上がりの翌日が晴天でも朝比奈切通しは湧水の地なので、
足下はかなり悪い時もあります。
靴はハイキングがちゃんと出来るスニーカーがオススメです。

---------------土地の解説です---------------------

「朝比奈(朝夷奈)切通し」は1240年(仁治元年)に、
時の執権北条泰時(三代執権)が
鎌倉と六浦(むつら)←『現在の横浜市金沢区のこと』を結ぶ新道の造営を決め、
翌年には自らも工事を監督して着工したと伝えられています。

名前の由来は、和田義盛の三男・朝比奈三郎義秀が一夜で切り開いたという伝説かららしいです。
鎌倉十二所側の入り口近くには三郎滝という情緒の有る可愛らしい滝も有りますよ。

三郎滝の手前(十二所側)には梶原景時が源頼朝の命で、
上総介広常を討って、その時の太刀を洗った事から名前が付いた「太刀洗いの水」
と言う名の沸き水が流れ落ちてます。(小さい流れだから見過ごさないようにね)



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